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勝道上人が名付け親~産業支えた舟運の交通路~渡良瀬川

下野新聞(2014.12.14)

渡良瀬川【彩子の日光ブランドめぐり11】
突然だけど栃木県の三大河川って知ってる?一つ目は鬼怒川、二つ目は那珂川、そして残りの一つが今回紹介する渡良瀬川よ。
 
水源は日光市と群馬県沼田市の境にある日本百名山の一つ皇海山(2,144メートル)。足尾山地の支流を集めて南西に流れ、渡良瀬遊水地を経由して利根川に合流するの。流路延長107.6キロは利根川支流では鬼怒川、小貝川に続いて3番目の長さなんだって。
 
「渡良瀬」って名前の響きがすてきだと思わない?これは旧足尾町にあった昔の地名。奈良時代に日光を開いた勝道上人が修行の途中に川に通りかかって、苦労の末に浅瀬を見つけて渡ることができたので「渡るによい浅瀬だ」と名付けたんだって。面白いね。
 
昔は今とは違うルートを通って江戸湾(現東京湾)に注いでいたんだけど、江戸時代初期の大規模改修で利根川とつながったの。明治時代以降は度重なる洪水で流域住民は苦労したんだけど、織物工業で栄えた両毛地域と江戸を結ぶ舟運の交通路になったり、上流に建設された水力発電所が足尾銅山の電化を押し進めるなど、産業の発展と深く関わっているといえるわね。
        
知ってる?
森高千里さんの歌で有名な「渡良瀬橋」は足利市だけじゃなくて旧足尾町にもあるの。最初に造られたのは足利より早い大正時代初期と言われていて現在は自転車・歩行者専用橋になっているわ。
  
所在地
日光市足尾町掛水
 
問い合わせ
日光市役所足尾総合支所観光課(0288-93-3116)
 
記事提供:下野新聞社(H26.12.14)

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