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グレート・ザ・NIKKO!すごい水力発電所が日光にあった!

水力発電所には種類があるんです。
水力発電にも、いくつか種類があるって知ってました?川の水をそのまま引き込んで発電する「流れ込み式」、調整池に水を貯水することで水量を調節する「調整池式」、河川をダムでせき止め、ダムに溜まった水を利用する「貯水池式」。そして、今回ご紹介したい「揚水式」。その発電の仕組みが、ちょっと…いやかなりすごいんです!
 
揚水式発電所って知ってる?
揚水式という文字から連想できるとおり「水を揚げる」発電所。水を揚げる?いえいえ、水の天ぷらではございません。「水を汲み上げる」という意味です。この発電には2つのダムを用意します。ダムを2つもなんて大変ですが、これがないとできません。上のダムにたっぷり水をため、それを下のダムに一気に放流し、そのチカラで発電します。下へ落とした水は、電気使用量の少ない深夜に、こっそり上のダムに汲み上げ、また何事もなかったかのように翌日の昼間に落とす…この繰り返しが「揚水式発電」です。何度も使えてエコな上に、昼夜を問わずに動き続ける働き者なのです。はい、だいたい理解できましたか?そんな揚水式発電所、スケールが大きくて、どこか海の果てのよそのお国の出来事のように聞こえますが、ななななんと日光市は今市にも存在しているのです!世界遺産や二社一寺ではあきたらず、こんなワザありグレートな発電所を懐に抱いているなんて、日光はまだまだ深い!
 
今市発電所はこんなところ
揚水式である今市発電所は、日光市を流れるネベ沢川に「栗山ダム」、砥川上流に「今市ダム」というダブルヘッダーを配し、この2つのダムの524メートルもの落差を利用してパワフルな発電を行っています。最大出力105万キロワット、一般家庭1世帯の最大瞬間電力(要するにブレーカーが落ちちゃう寸前)が約3キロワットなので、えーと…35万世帯をまかなうほどの威力なんですよ!想像もつきませんが(笑)そんなすごいならこの目で見たい!と誰もが思うはずですが、実は今市発電所、ダムの部分以外の発電設備をほとんど地下に作っているので、外からはほとんど見えません。もちろん2つのダムはオープンになっていますが、今市発電所の本当の姿は、人目につかない地下に眠っているのです。こんなにスゴイのに姿を見せないなんて、なんとゆう奥ゆかしさ。こんなところにも栃木県民性(県ダム性?)が。
 
ほかにもあるある、栃木県内の揚水式発電所
大型のメガ盛り今市発電所には若干規模が劣るものの、栃木県内にはほかにもこの揚水式発電所があるんです。塩原発電所は「八汐ダム」と「蛇尾川ダム」、沼原発電所は「沼原ダム」と「深山ダム」など、それぞれやっぱりコンビを組んだダブルダムブラザーズが昼も夜も汗水(主に水)ながして頑張っています。
 
発電所→ダム→もちろんダムカード!
今市発電所の両雄「今市ダム」と「栗山ダム」のダムカードは、「東京電力 栃木北支社 鬼怒川別館」にて配布中。栗山ダムカードを右手で高く持ち、今市ダムカードを左手で低く持ち、脳内揚水式発電ゴッコをして遊びたい!とただ今本気で考えている私なのであります。昼間は、上流にいる兄貴ダムが下流にいる弟ダムへ勢いよく水をパス、深夜、すっかり寝静まった兄貴ダムを起こさぬよう、そっと水を元に戻す弟ダム。今私の脳内では「兄弟舟」ならぬ「兄弟ダム」が熱唱を響かせております。ダアムマニア諸君、ダムへの愛を高らかに唄いあげよう!
 
(日光応援団員 G)

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