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輪王寺に伝わる秘舞!延年の舞

天下泰平・国土安穏・延年長寿を願って
5月17日に日光山輪王寺において延年の舞が行われます。
延年の舞は、慈覚大師 円仁(栃木県出身・天台座主)が唐から伝えられた秘舞曲で、寺伝によれば嘉祥元年(848)慈覚大師が日光山に来山された時、伝えられたものといわれており、千年以上の歴史と伝統があります。
天下泰平・国土安穏・延年長寿を希って日光山の諸仏諸神に奉納されます。
 
お堂の中央には檜製の敷舞台が設けられています。舞衆(まいしゅう)は舞台に上がり、『延年頌』(えんねんじゅ)と呼ばれる声明(しょうみょう)を唱える僧侶たち(頌衆(じゅしゅう))は舞台の後方にならびます。舞衆は緋色(ひいろ)の直垂(ひたたれ)に白の大口袴・短刀を背中につけ、白袈裟(しろけさ)で頭をかぶと形に包んでいます。緋色とは、やや黄色みのある鮮やかな赤で、平安時代から用いられた伝統色です。延年の舞は、舞衆の赤と白が印象的で、その中で延年頌が響き渡り、歴史の重みを感じ、とてもおごそかな気持ちになります。
舞衆は、上座と下座、二人の僧がいて上座から順に踊ります。まず、上座が両手に刀印(とういん)を結び左方向に力強く足を踏み出して踊り、三角形に踊り納めます。次に下座もはじめは、両手を刀印にして同じように舞い、次は、黒漆塗の立烏帽子(たてえぼし)を手に持って舞い、三度目は立烏帽子頭にかぶり、ひらりと飛ぶように足音高く舞い納めます。刀印とは二本の指を刀のように出して握る印です。力強い舞の足音は、堂内に響き渡ります。
 
現在では珍しい行事
古くは比叡山・東大寺・興福寺などでも舞われていたが、現在では、日光の輪王寺と岩手県平泉の毛越寺(もうつうじ)などに残るのみとなった大変めずらしい行事です。
 
日光ブランド
「日光山輪王寺延年の舞」日光ブランドに認定されています!

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